今まで、誰も教えてくれなかった インテリアデザインのノウハウ |
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< 第3章 インテリアデザイン・プランニング編 > 21◆4つの「〜になったつもり」その4・・・2わたしも、お付合いの長いクライアントさんのお店をデザインした時は、 オープンして半年ぐらい後に、絵やちょっとした小物を贈っています。 特別、高価な絵でなくても、ちょっとセンスのいいポスターを額に入れた物や、 おもしろい小物でいいんです。これだけで 店長さんから、 「少し雰囲気が変わってよくなりました。どうも、ありがとう。」って、 ずいぶん喜んでもらえます。 実は、オープンしてから半年もたつと、そろそろ、お店の雰囲気を 少し変えてみたい気持ちになるので、ちょうどいいタイミングなのです。 お店をデザインすると、必ずレイアウト上、使えないデッドスペースが出来てきますから、 逆にこのスペースを有効に活用することを考えてみてください。 別にお金がかかるデザインでなくてもかまいません。 わずかな時間で出来る、ちょっとしたシカケを作っておくと、とても従業員の人達に 好評です。 次に、調理係の人にとって、いいお店の条件は何でしょうか? それは、
つまり、調理しやすい厨房が絶対必要になってきます。 どんなに客席スペースのデザインが良くてもダメ。 厨房で働く人にとって、使いやすく効率よく調理できないと意味がありません。 あなたが、調理する厨房の中で、一日中働く事を想像してみてください。 来店されるお客様は、お店が気に入らなければ、早々にお店を出て行けば、 それで済みますが、調理する人は、そんなわけには行きません。 ですから、厨房のレイアウトは、十分に検討する必要があります。 この時よく打ち合わせしてほしいのが厨房メーカー。 厨房メーカーは機器をいろんなクライアントに納入していますから、厨房のレイアウトは 得意中の得意です。 飲食店を数多く出店されているクライアントの場合は、普段取引のある会社が ありますので、クライアントにお願いして、必ず厨房メーカーの専門家にも 同席してもらいましょう。 そして、できれば実際に厨房で働く、調理の責任者にも同席してもらうのがベストです。 特に店舗の出店数が多い場合は、クライアントよりも実際、料理する人の方が 厨房の機能をよくご存知です。 料理する人が、細かい要望を出すと、クライアントが、 「なるほど、今まで気が付かなかったよ。今度からその方法でやろう。」 なんて事もよくあります。 わたしも飲食店のレイアウトを、打ち合わせする場合は、必ず、料理の責任者を 同席してもらい、詳しく要望を聞くようにしています。 クライアント、料理の責任者、厨房メーカー、 そして、デザイナーの4者合同の打ち合わせをして、レイアウトを決定すれば、 機能的で使いやすい厨房が出来上がるのは、間違いありません。 また、後々になって、厨房のレイアウトが変更になり、店舗全体のレイアウトの修正も ほとんど無くなるはずです。 ここでお話した機能性の問題は、インテリアデザインにとって重要な要素の1つです。 けっして、おろそかにしてはいけません。 ただ、形や色彩、材質だけに注目してデザインしても“いいデザイン”とはいえません。 → 次へ |
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