今まで、誰も教えてくれなかった インテリアデザインのノウハウ

< 第3章 インテリアデザイン・プランニング編 > 3


◆クライアントの要望をしっかり把握しよう



(*クライアントとは、あなたにインテリアデザインを依頼するお客さんのことです。)

クライアントの要望。

これは、わかりやすいですよね。

一体クライアントは、どんなインテリアデザインを求めているのかです。
クライアントの求めていないものを、デザインしても意味がありませんから、
最初に、きちんと捉えておかなくてはなりません。

クライアントと打ち合わせすることによって、


「今度、20代のヤング向けに、レストランを改装したい。」
「熟年の女性のために、高級ブランドのブティックをオープンしたい。」
「工事の予算が厳しいので、ローコストでシンプルなインテリアにしたい。」


など、クライアントの具体的な要望があるはずです。

この要望には、きちんと応えるのが、デザイナーである私達の役割です。
時には、無理な要望もありますが、そんな時は、クライアントが納得できるように、
わかりやすく説明して、軌道修正することも必要になってきます。


ここで、気をつけることは、

打ち合わせの段階で、クライアントの要望を確認するための、いくつかのチェック項目を
作っておくと、わかりやすくなります。

具体的には、

<1.コスト(予算)について>

 ・ インテリア全般のコスト
 ・ サイン(看板)のコスト
 ・ ファサード(正面入口)のコスト
 ・ 外構にかかるコスト・・・・植栽、外壁などの外装にかかるコスト
 ・ 厨房器具にかかるコスト
 ・ 什器、備品にかかるコスト
 ・ 特別注文の家具などのコスト
 ・ その他

 *コストと一口に言っても、インテリア全般以外にも、相当な金額が必要となる
   場合がありますので、注意が必要です。


<2.デザインについて>

 ・ インテリア全般のデザイン
 ・ サイン(看板)のデザイン
 ・ ファサード、外構などの外部デザイン
 ・ その他の特別注文家具などのデザイン

 *インテリア以外の、サインや外部デザインの有無を、確認しておく必要があります。


<3.機能性について>

 ・ 厨房機器の選定とレイアウト
 ・ 収納スペースの確認
 ・ お客様、従業員の動線計画
 ・ その他、特殊な機能が求められる事柄


<4.スケジュールについて>

 ・ 工事着工日時
 ・ 工事終了日時
 ・ クライアントへの引渡し日時
 ・ 工事期間中の作業時間、資材搬入の経路
 ・ クライアント直接発注の工事の確認・・・・・インテリア全般の工事と関連がないか確認

<5.その他の要望事項>


以上の項目を、打ち合わせの時に確認しておけば、
クライアントの要望を聞き漏らす事はないでしょう。


当たり前のことですが、クライアントはデザインのプロではありません。
ほとんどのクライアントは、どんなインテリアにしたいかは、
漠然としたイメージしかないのです。

あるいは、予算のことで、頭がいっぱいでデザインはお任せという場合も
あるかもしれません。

ですからプロであるあなたに、はっきり目に見える形、インテリアとして
完成してほしいわけです。

そのためにも、特に最初の段階では、十分時間をかけてクライアントと
じっくり打ち合わせしましょう。

(*クライアントの要望を把握する事については、後ほど第4章で詳しく述べてあります。)




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