今まで、誰も教えてくれなかった インテリアデザインのノウハウ

< 第3章 インテリアデザイン・プランニング編 > 6


◆クライアントは神様? 1



インテリアをデザインするためには、あたりまえの事ですがクライアントから、
あなたにデザインの依頼がなくては始まりません。

クライアントからの依頼がなければ、デザインどころか、会社はあなたの給料も
払うことが出来ません。


そうです。

クライアントは神様です。

神様のおっしゃることは絶対。

要望は全て、聞いて、デザインすべきです。

・・・・・・と、言いたいところですが、これは、大変な誤解。


ほんとうに、クライアントの要望を、100パーセント全て聞いて、
いいデザインが出来るでしょうか?

クライアントの要望は、本当にクライアント自身が、確信を持っての事なのでしょうか?

これをよく考えておかないと、デザインの作業がスムーズに、進まないことがあります。


実は、わたしは、20代中頃までは、

クライアント=とっても大切なお客様=少しでも反論してはいけない。

こう考えて、仕事をしていました。クライアントが、お金を出してくれるわけですから、
要望を全て聞いて当然だと思っていました。
要望を全て取り入れて、デザインするのが、わたしの仕事だと思っていました。

クライアントの意見に反対すれば、会社にクレームが来て、
大変な事になるんじゃないかとも思っていました。

でも、ある時これはたいへんな間違いだと、気がついたのです。

これに気が付くまでのわたしは、クライアントからの要望は全て、
デザインに盛り込んでいました。

時々、


「あまり良いとは思えないけど、クライアントの要望だから、デザインの変更も仕方ない。」
「こんなデザインにすると、いいお店にはならないのになあ。」


と、時々疑問をもちながら、多少無理な事でも、何とか工夫してまとめてきました。

その結果どうなったと思います?

そうです。
あなたのご想像どうり“いいデザイン”とは言えないインテリアとなってしまうのです。
出来上がってしまってから、やっぱり後悔してしまうのです。


では何故、クライアントの要望どうりにデザインすると、うまくいかないのでしょうか?




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