今まで、誰も教えてくれなかった インテリアデザインのノウハウ

< 第3章 インテリアデザイン・プランニング編 > 9


◆コンセプトについて 1



あなたは、インテリアデザインを始めるにあたって、どんな方法で、
デザインを始めていますか?

インテリアデザインを始める時は、ただやみくもに考えても、なかなかうまくいきません。

パソコンの前に座って、いきなりデザインを考えても、
いいデザインは浮かんでこないでしょう。
そこで、何かしらの、“よりどころ”となるものがあると、デザインしやすくなります。

そんな時、頼りになるのが、ここでのテーマである“コンセプト”です。


コンセプトを、日本語訳すると“概念、考え方”


「概念?考え方?」


そういわれても抽象的でよくわかりませんね。
でも、そんなに難しく考える必要はありません。こう考えればいいのです。


“インテリアデザインをどんな方向で、デザインすればいいのか”

一言でいうとデザインの“ナビゲーション役”です。


例えば、あなたが休日にクルマで遊びに出かける時を考えてみて下さい。

最初に、どこへ行くかを決めますね。

そろそろ、桜の満開時期だったら、桜の名所を探すかもしれません。
平日に休みが取れたので、ディズニーランドに行く相談をするかもしれません。
あるいは、子供の夏休みなので家族で、旅行に行く計画を立てるかもしれません。

クルマに乗り込んでから、今からどこへ行こうか、あれこれ考えたりしないはずです。
まずは、目的地の決定。
目的地が決まってから、クルマに乗り込みます。

カーナビに目的地をインプットしておけば、後はカーナビが親切に目的地まで
誘導してくれます。たとえ途中で道を間違えても、軌道修正してくれる
便利な機能まで付いています。

カーナビの指示どうりに運転していれば、確実に、しかも早く目的地に着きます。

“コンセプト”も実は、これと同じ役割をはたしてくれるのです。

デザインに迷った時や悩んだときは、一度コンセプトに立ち返って、
どんなインテリアデザインにすべきか考えてみればいいのです。


では、この“コンセプト”とは具体的に、どんなものなのでしょうか?

店舗をデザインする場合は、当然クライアントがおられます。
まずは、クライアントがどんなお店作りを考えているのかを、知る必要があります。
それを知らないと、デザインできません。

そのためには、クライアントとよくコミュニケーションを取り、
要望を聞き取ることから始まります。

とはいうものの、クライアントの中にも、どんなお店にしたいのか、
ハッキリしたイメージをお持ちのクライアントと、

逆にお店作りが始めてだったり、あるいは数店舗の出店の経験しかないクライアントが
おられます。




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 第2章 目次
 第3章 目次
 第4章 目次
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第3章→  クライアントの要望施工現場のチェックプラスからマイナスに考えるクライアントは神様?
コンセプトについて|〜になったつもり・その1その2その3その4忘却メモ

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