今まで、誰も教えてくれなかった インテリアデザインのノウハウ

< 第3章 インテリアデザイン・プランニング編 > 18


◆4つの「〜になったつもり」その3・・・2



それは、日常にないファンタジー楽しい“体験”を味わえるから、ではないでしょうか。

ディズニーランドに入場した瞬間から、日常の自分が完全に頭の中から消えて、
まったく別の世界に入り込んでしまいます。

ディズニーランドの中には、日常を感じさせるものが、1つもありません。
全て、非日常な珍しいもの、夢のようなもので埋め尽くされています。
だから、夢心地で、一日中楽しく遊べるわけです。


その1つの例が、トイレ。

実はディズニーランドのトイレには、鏡が一枚も取り付けられていないんです。
しかも、女子トイレにも。普通のトイレなら必ず、洗面台の前には鏡が、付いていますね。
特に女子トイレには、無くてはならないものです。しかし、鏡は一切ありません。

なぜだか、わかります?

それは、鏡で自分の顔を見た瞬間に、現実の自分に、ひきもどされてしまうから。
せっかく、夢心地のファンタジーの世界に浸っているのに、また、普段の自分の生活を、
思い出してしまうからです。

これでは、せっかくのファンタジーな“体験”もぶち壊しになってしまいます。


ですから、ディズニーランドの運営者は、入場した人達には、こんな日常を忘れてもらう
工夫を常に考えているのです。

そして、特に重要になってくるのが、
お客様をいかに“アキ”させないようにするかが、一番のポイント。

お客様に何度も、足を運んでもらわないと、運営を続ける事ができません。
つまり、いかにリピート客を増やすかが大切なわけです。

そのために、シーズンごとに様々なイベントを行っています。
花火大会があったり、クリスマスショーがあったり。
つい出かけたくなるような、シカケが考えれれています。

そのたびに、また新しいファンタジーの“体験”を、お客様に提供しているのです。
だから、あきる事がなく、またもう一度来ようと思うわけです。

多分、わたしの友人も、きっと、この新しいファンタジーの“体験”がしたくて、何度も、
ディズニーランドに足を運ぶのでしょう。
ディズニーランドは、まさに体験型デザインの最たるものです。

その他にも、恐竜博や未来博もそうです。子供のみならず大人まで、
ワクワク感、ドキドキ感を体験できる空間です。
(夏休みになると、親子連れの多いこと。)


そして、次のキーワードである“ライフスタイル”。このわかりやすい例が

「スターバックスコーヒー」

最近よく、街中で見かけるコーヒーショップ。

コーヒーを飲むだけだったら、缶コーヒーでもごく普通のコーヒーショップでも
かまわないのですが、スターバックスのお店があったら、つい入りたくなります。

普通のコーヒーショップとスターバックスが、隣り合わせに並んでいれば、
多分ほとんど人がスターバックスに入いちゃいます。




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