今まで、誰も教えてくれなかった インテリアデザインのノウハウ

< 第3章 インテリアデザイン・プランニング編 > 11


◆コンセプトについて 3



ただ単に、家族向けのレストランと考えるより、


 ・ お店の立地はどうなのか?
 ・ どんな料理がいいのか?
 ・ 客層はどんな人達なのか?
 ・ その客層の人達には、どんな雰囲気のインテリがマッチするのか?


を、1つ1つ考えていくと、お店の方向性が、わかりやすくなります。


つまり、クライアントも、それまでの漠然としたものから、
ある程度具体的にお店のイメージを描けるようになります。

そして、その後にスケッチやパースで、具体的に目に見える形でプレゼンテーション
すれば、デザイン作業もスムーズに進みます。



そこで気をつけたい事が1つ。

これは、デザイナー(つまり、わたし自身も含めて)よくあることですが、
インテリアをデザインしている最中はどうしても、デザインに夢中になるあまり、
細かい部分に注意がいてしまいがちです。

デザインする時は、このような事も必要で、一概に悪いことではないのですが、
時々、それで、インテリア全体の方向性がおろそかになる事があります。

すごく極端な例ですが、中華料理のお店なのにデザインが終わってみると、
なんだか日本料理のお店のようになってしまっては、失敗だという事です。
(こんな事はあまりないと思いますが・・・・笑)


つまり、“木を見て、森を見ず”状態。


ですから、デザインする時は時々一歩下がって、お店作りの方向性をふりかえって、
全体のデザインをチェックする必要があります。

コンセプトを最初に作る理由は,


“お・お・ま・か・な”お店の方向付け


をして、クライアントとデザイナーが同じ方向を向いて、仕事をする事です。
わかりやすく言うと、


インテリアデザインにきちんとした方向性を与え、
“ブレ”ないようにする事です。


けっして、コンセプトはデザインの細かい事を、決めるものではありません。
あくまでも、お店の方向性です。細部のデザインに関しては、
あなたの判断でインテリア全体のバランスを考えながら、決定していけばいいのです。

冒頭でもお話しましたが、コンセプトというナビゲーション役がいれば、
そんなに回り道することがありませんし、方向がぶれても軌道修正することが簡単です。

店舗が出来上がってから、全然想像していなかったものになってしまう
失敗が少なくなります。

コンセプトは、カーナビと同じようにデザインを、
どの方向に向けて進めていけばいいのかを示す、大切な道しるべとなります。




→ 次へ

インテリアデザイン講座
HOME
インテリアデザイン講座目次
 第1章 目次
 第2章 目次
 第3章 目次
 第4章 目次
 第5章 目次


第3章→  クライアントの要望施工現場のチェックプラスからマイナスに考えるクライアントは神様?
コンセプトについて〜になったつもり・その1その2その3その4忘却メモ

インテリアデザイン講座目次序章第1章第2章第3章第4章第5章あとがき
HOME作品紹介リンクについてサイトマップこのサイトについて

−Copyrights(c)2011 インテリアデザイン講座 All Rights Reserved−