今まで、誰も教えてくれなかった インテリアデザインのノウハウ

< 第4章 インテリアデザイン・プレゼンテーション編 > 18


◆時には企画型のプレゼンテーションが効果的 3



この企画をもとにクライアントが、進行中のプロジェクトのデザイン変更を
考えてしまうかもしれません。

特に、提案した企画がクライアントの納得の出来るもの、興味引くものであった場合は
なおさらです。

せっかくの企画も進行中のプロジェクトを、
混乱させるだけに終わってしまうかもしれません。
こんな結果になっては、何のための企画かわからなくなってしまいます。

せっかくプレゼで一度、クライアントのOKを取ったのに、企画を出したために、
途中で変更になっては、意味がありませんからね。


必ず、新規プロジェクトに向けた企画であるべきです。


この企画を提案する方法は、店舗を多数出店しているクライアントには、
特に効果があります。

ある程度店舗数が多くなってくると、クライアントが必ず考えることがあります。


「このままのデザインで、ずっと、店舗を作り続けていいのだろうか?
新しいデザインを取り入れていくのも必要なのかもしれない。」

「もし、いいデザインがあったら、少し試してみよう。」


こう考えるのは、ごく当然です。

商業施設のインテリアデザインは、お客様がお店に来てくれるから、
その価値があるわけです。
同じデザインの、お店作りを何年も続けていると、必ずお客様は飽きてきます。

リピート客を持っていたとしても、何年も同じデザインのお店でお客様を、
引きくけておくのは、むずかしいものです。

せっかく、お金を払うわけですから、今までと変わったお店、おもしろいお店、
新鮮味のあるお店で、食事をしたり買い物をしたいわけです。


そのわかりやすい例が、デパート。

デパートといえども、何年も同じインテリアではお客様が、離れてしまいます。
定期的にリューアルして、来店してくださるお客様に新鮮さと、
付加価値を提供する必要があるのです。

少し気をつけているとわかりますが、デパートは何年かに一度は必ず
全面リニュアルしているはずです。

確かに来店されるお客様は、デザインだけがめあてのお客様だけではありません。
デザイン以上に、おいしい料理であったり、ブランド商品であったり、
お店のサービスであったりします。

デザインがいくら良くても、まずい料理や魅力のない商品、
サービスの悪いお店には行きたくありませんね。

しかし、料理も商品も、そしてサービスも同じなら雰囲気のいいデザインの
お店を選ぶのが普通です。
多少遠くても、多少お金がかかっても、お気に入りのお店へ出かけるのがお客様です。

こう考えると、必ず店舗のインテリアデザインにも、新陳代謝が必要になってきます。
今までとは違ったデザインが必要になってきます。




あなたがもし、このような会社をクライアントにお持ちなら、
この企画型プレゼを実行してみてください。


クライアントはきっと、何かを感じてくれるはずです。
きっと、覚えていてくれるはずです。



とはいえ、すぐにデザインの依頼がないかもしれません。
あるいはデザインの依頼があても、
企画したデザインが、大きく変更されることがあるかもしれません。

ですが、要望していないにもかかわらず、いろいろ企画してくれるあなたに対して、
クライアントはきっと、
“信頼”という、とても大切な宝物を、与えてくれるのではないでしょうか。




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クライアントには考えさせるな企画型のプレゼンテーション

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