今まで、誰も教えてくれなかった インテリアデザインのノウハウ

< 第4章 インテリアデザイン・プレゼンテーション編 > 16


◆時には企画型のプレゼンテーションが効果的 1



プレゼンテーション(以下、プレゼと表記)といえば、
クライアントからのデザイン依頼があった時に行うものです。

デザインのOKをもらって、実際にインテリアとして完成させるためのものです。
依頼もないのにプレゼをする意味もありません。

しかし、ここでは、そんな通常のプレゼとは別に、クライアントからの
具体的な依頼がなくても、あなたの考えたオリジナルデザインを
、時々企画してみてはどうか、という事です。


「何の企画?」
「第一、 一体なにを企画するの?」
「実際の仕事に、つながらないのに無駄じゃないの?」


そんな疑問がわいてくるはずです。

ここでの企画型のプレゼの意味は、従来のデザインとはまったく別の、
新しいデザイ ンを提案するという意味です。

この章の、「店舗作りが経験豊富なクライアントのプレゼ」とは
根本的に違うところです。



デザイン依頼が無いということは、今現在、クライアントには具体的な、
出店計画やリフォームの計画がないわけですから、あなたのデザインが
すぐ実現されるわけでもありません。

たとえ企画を提出しても、クライアントからは何の反応もないかもしれません。

でも、まったく無駄なことでしょうか?

わたしは、そうは思いません。
必ず、クライアントの記憶に残るはずです。


「こんな余計なことはしなくていいよ。」
「要求したことだけ、やってくれればいい。」
「今、忙しいから時間を取らせないでくれないか。」


こんなクライアントは、まずいないはずです。

逆に、


「我社のために、いろいろ考えてくれているんだなあ。」
「いいデザインだったら、次回の出店の時に試してみよう。」


こう思うはずですね。
たとえ口に出さなくても、あなたに少なからず感謝してくれるはずです。

実は、これがネライです。
わたしは、なにもクライアントのご機嫌をとって下さいと、言っているわけではありません。

クライアントに

「こんな別のデザインもありますよ。」

「今までと違ったデザインも試されてはどうですか。」

と、デザイナーから新しい提案があったと、記憶にとどめてもらうことです。

別に、たびたび、このような企画をしたほうがいい、といっているわけではありません。
通常のプレゼに、全力を注がなければならないのは当然ですが、
時々、それまでとは違った企画型のプレゼをお勧めしているのです。




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クライアントには考えさせるな|企画型のプレゼンテーション

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