今まで、誰も教えてくれなかった インテリアデザインのノウハウ |
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< 第4章 インテリアデザイン・プレゼンテーション編 > 6◆店舗作りが手探り段階のクライアント 1次は、「店舗作りが手探り段階のクライアント」の場合です。 このタイプのクライアントは、店舗作りが始めてのクライアントと違って、 それまでに、いくつかの店舗を出店した経験のあるクライアントを指します。 それまでの出店の経験から、予算やお店が出来るまでのいろんな問題についての、 疑問や不安も大体解消されています。 しかし、お店のインテリアデザインについては、まだまだ、試行錯誤の状態。 一体どんなデザインがいいのか、まだ明確な方針が定まっていない事が多いものです。 実は、このようなクライアントに対してのプレゼンテーション(以下、プレゼと表記)が、 一番難しいのです。 わたしの今までの体験から、よく考えて、プレゼする必要がある事に気が付きました。 これについて、以前お付き合いのあったクライアントに対する、 プレゼの例が参考になると思います。 それは、ある大企業からの、飲食店のデザイン依頼がきっかけでした。 (企業名を出すのは、ちょっと問題がありますので、お許し下さい。) 今、思い出しても、熱が出てきそうな体験でした。 とにかく、何度プレゼしても、全然デザインにOKが出ないのです。 確か、全部で7〜8回だったのを憶えています。 プレゼするたびに、いろいろ要望が出てきました。 そのたびに、要望に沿って変更する。 ごく一般的な飲食店(床面積が30〜60坪程度)の場合は、 クライアントとの最初の打ち合わせから、約1ヶ月〜1ヶ月半ぐらいで、 デザインの決定から図面の完成まで終了します。 もう少し、時間がかかっても、せいぜい2ヶ月ぐらいです。 わたしも最初は、そのつもりでいました。 ところが、この時は、たび重なるデザインの修正で図面の完成まで、まるまる4ヶ月半。 その当時は、今みたいにCADなんて便利なものはありませんでした。 全ての図面は手書き。 書いては修正。 また、書いては修正の毎日。図面が完成する頃は、図面のあちこちに、 穴があいてしまいました。 (普通、図面の修正で、あちこち、穴があくような事はありません!) クライアントの打ち合わせのたびに、デザインやレイアウトの変更があったのですが、 そのたびに、悪戦苦闘していました。 以下はその時の、わたしの内心の叫びです。 「前回の打ち合わせどうりに、修正したのにどうして、また変更なの?」 「いったい、どこが気に入らないの。わけを聞かせて。」 「これだけ、たくさん平面レイアウトを提出しているんだから、早く決めてくださいよ。」 こんなかんじで、顔で笑って、心では泣いていました。 その上、クライアントからは 「○○○○に参考にしてほしい、お店があるから一度見てくれるかな。」 「×××××にある、お店のイメージにしたいから帰りにでも、寄ってみて。」 こんな要望もあり、合計4軒ばかり、実際に見に行ったのです。 でもね、この4軒。 わたしには、そんなにいいデザインには、思えなかったのです。 それに、4軒ともデザインが、まったく違っていたので、クライアントの意図するところが 全然わかりませんでした。 → 次へ |
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