今まで、誰も教えてくれなかった インテリアデザインのノウハウ

< 第4章 インテリアデザイン・プレゼンテーション編 > 15


◆クライアントには考えさせるな!選択してもらうこと! 3



図面をパソコンで出力しただけでは、使えませんし、パースを作り、
いくつかの資料を見ばえよく、作り直さなければなりません。
ましてや、別にもう一案作るのは、とても大変です。

しかし、プレゼを何回もすることを考えたら、一発で決まった方がベストに決まっています。
初回に決まってしまえば、その分を実施設計に、十分時間をかけることが出来ます。

だから、クライアントには、


「他にも、いいプランがあるかもしれない。」
「別のプランもみてみたい。」


と考えさせないこと。

代替案を、もう1つか、2つ、必ず同時に提案することです。

つまり、

“クライアントには、考えさせずに、選んでもらうこと”


これを心がければ、プレゼの成功率はかなり高くなります。

2つ以上のプランの中から選んだ場合は、大きな変更もほとんどなくなります。
たとえ、変更の要望があった時でも、プランの一部を変更する程度のはずです。

何故なら、クライアントの頭の中には、


「自分が選んだプラン。その選んだプランで、インテリアが出来上がる。」


この意識が、必ず残っています。

だから、後々


「やっぱり、他のプランも検討してみるべきだった。」
「プレゼでOKしたけれど、客席の一部を変更してほしい。」


こんな事も出てこないわけです。

ひいては、実施図面を書いている最中に、デザインの変更も無くなってくるのです。

この事は、わたしが何度も味わった実体験です。ですから、時間と手間がかかっても、
プランは最低2つ以上、提案することが望ましいのです。


わたしが、この方法でプレゼを始めてから、クライアントのOKが出なかったのは、
数えるほどしかありません。

その上、プランの大幅な変更は、ほとんどなくなりました。
変更がなければ、“いいデザイン”作りのために、たっぷり時間をかけることが出来ます。

結局、最初のプレゼに時間をかけておくと、後の作業の無駄がなくなり、
効果的に進めることが出来ます。

このようにクライアントには、いくつかプランを提案して、その中から選択してもらうだけ。
この事を覚えておけばいいのです。

クライアントに対しては、迷わないで選択できるようにしておくのが、
プレゼの大切なポイントなのが、わかっていただけると思います。




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