今まで、誰も教えてくれなかった インテリアデザインのノウハウ

< 第1章 インテリアデザイン・アイデア発想編 > 8


◆常識にとらわれない 2



・例えば、ドアーが一枚もない住宅
・例えば、床が全面ガラスだけの住宅
・例えば、屋根がまったくない住宅


*とんでもない、ドアーが一枚もなかったら、ドロボーが心配で、安心して眠れない。
  それに、トイレやお風呂はどうするの。

*床がガラスだけだったら、落ち着かなくて住めたものじゃないし、
  第一、下から丸見えじゃない。

*屋根がなかったら、雨が振ったら、びしょぬれになってしまう。
  それに夏と冬は、とても住めたものではない。
  (星空がきれいに、見える時はいいかもしれないけれど。)


と、考えないで、いろいろアイデア遊びをしてみることです。

アイデアの段階では、出来る、出来ないは関係ありません。
まずは、“非常識”で“おもしろい”ことを、頭の中でイメージしてみましょう。


その後で、実現可能なデザインに仕上げていけばいいのです。最初から、常識の
カラに閉じこもっていては、アイデアの飛躍はありません。


では、この三つのアイデアを、少し実現可能なように、考え直して見ましょう。


・ドアーが一枚もない住宅
     ▼
玄関だけには、ドアー付ける。(やっぱり、ドロボーは心配!)だけど、家の中にはドアーを
一枚も付けないで、おもいろい壁や可動家具を上手に使ってレイアウトしてみる。

トイレやバスルームは迷路みたいな通路を作ってプライバシーを守る。こう考えてみると、
おもしろい家が出来るかもしれません。

それに、トイレ=汚いところと考える必要もありません。きれいで、ちょっとおもしろい
トイレにして音楽鑑賞するのもいいと思いませんか?・・・・・変かな?


・ 床が前面ガラスだけの住宅
     ▼
リビングの床の一部をガラスにして、床下からの照明で演出と、
とてもムーディーな空間になるかもしれません。

魚が好きであれば、床下に水槽を作り、熱帯魚を泳がせていつでも、
観賞できるようにしてもいいかもしれません。


・ 屋根がまったくない住宅
     ▼
プライベートな空間(トイレ、浴室、寝室)だけは壁、天井(屋根)を作って、
その他の空間は、可動式の屋根を取り付ける。

その時の天候にあわせて、屋根を開け閉め出来るようにする。
開閉式のドーム球場のような屋根のある家。とても夢のある住まいになりませんか?


どうですか?

ちょっと、ばかばかしい発想ですが、
こんな感じで、アイデアを練り上げていけば、おもしろいデザインが
出来るのではないでしょうか?

実際に住宅を建てるには、予算の問題や、敷地の問題などいろいろあり、
もっと、アイデアを修正していかないとだめですが、けっして、
実現不可能ではありません。


一番大切なのは、最初のアイデアの、おもしろさです。


おもしろいアイデア発想のために、毎日短時間でいいですから、続けてみてください。
そうですね。最低でも2〜3週間ぐらい。

最初は、なかなか、おもしろいアイデアが浮かんでこなくて、つらいものですが、
これを続けていると、必ず効果が現れてきます。

ある程度、続けているとアイデアが次々に浮かんできて、スケッチを書いているのが、
もどかしくなるくらい、次々と浮かんでくるのが実感できるようになるはずです。




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こまぎれ時間を活用しようある時、突然のヒラメキ

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