今まで、誰も教えてくれなかった インテリアデザインのノウハウ

< 第5章 インテリアデザイン・施工編 > 5


◆施工経験のすすめ 2



そして、もう1つは、例えば、クライアントから工事期間を大幅に短縮してほしいとか、
予定した予算を削られた時などに、


クライアントの要望に対してきちんと対応できるからです。


工事期間の短縮や予算に関しては、施工の知識がないと、わかりません。

クライアントからの要望は、かなりのところまで、
その要望をかなえられるようにしなければならないのが当然です。
可能な限り努力しなければなりません。

しかし、努力した上で、どうしても不可能な場合は、わかりやすく説明して、
譲歩してもらう事も必要になってきます。
こんな時は、施工の経験がずいぶん役立つはずです。


また、デザインの変更もある場合も、当然あります。

この時も同様にクライアントの要望に答えていかなくてはなりません。
施工の知識があれば、どこまで可能なのか、どこまでが不可能なのかを、
判断して説得できます。


もちろん、2〜3年の経験だけでは、とても施工の全てを知ることが
出来るものではありません。
クライアントの要望や疑問に、全て即答できないでしょう。

しかし、施工の事を一通り体験したデザイナーと、そうでないデザイナーでは、
雲泥の差があります。

クライアントからしてみると、デザインだけでなく、施工についてもわかりやすく
説明出来るデザイナーは、信頼できると思うのではないでしょうか?


「こちらの要望を、全て聞き入れないデザイナーは困る。
 他のデザイナーに代えてくれ。」


こんなことをいう、クライアントは少ないはずです。


いつもクライアントの要望を最優先する人は、その時はいいかもしれませんが、
長いめでみると、クライアントとは、いい関係が続かないのものです。

(念のために・・・・・・クライアントの要望を優先すべきなのは当然ですよ。
ただ、不可能なことは、きちんと説明して、納得してもらう。このきちんと説明して、
納得してもらうことが重要なんです。)


もし、あなたの会社が施工もやっている会社であれば、一度考えてみてください。

最初に、


「今後のためにも2年間だけ、みっちり施工の現場経験をしておきたい。」と、


ハッキリ意思表示しておけば、理解のある会社ならば喜んで承諾してくれるでしょう。
あなたが、それだけの経験を積んでくれれば、会社にとっても喜ばしい事ですから。




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