今まで、誰も教えてくれなかった インテリアデザインのノウハウ

< 第2章 インテリアデザイン・アイデア貯蓄編 > 8


◆実際に体験するのが一番 1



デザインセンスを磨くのは、なんといっても、実際にインテリアや建築物を
見学するのが一番です。

どんなにインテリア雑誌や建築雑誌を見ても、あくまで二次元平面状のもの。
実際に、その場に自分の身をおいてみないと、デザインの良さを感じとる事は、
出来ないのではないでしょうか。

雑誌を見ただけで、そのデザインの評価を決めてしまう人がいますが、
デザインって、そんなに簡単でわかりやすいものでしょうか?

3次元の世界で、初めて体感できるものです。

雑誌を見ていると、すごく“いいデザイン”に思えるものが、実際にそれを見てみると、
そうでもなかったり、その逆にすごく感動して、後々まで記憶に残る
デザインだったりします。
それで、結構刺激されて、自分のデザインにまで変化が出てくる事もあります。

よく、本物を常に見ていると、偽者であると、すぐにわかると言われますが、
私達デザイナーも、この“本物”を見分ける力を養う事が必要です。


例えば、銀行員などはそのいい例。

銀行員って、いつもお札と接しています。もちろん、正真正銘のお札。
だから、にせ札が一枚でも混じっているとすぐわかるようですね。
これ、理屈じゃなくて感覚。

お札を数えていて、


「あれ?このお札ちょっと変だなあ。」


と、思って調べてみると、やっぱりにせ札だったって事よくあります。
だいたい、にせ札を最初に発見するのは、銀行の窓口の女性だそうです。



ところで、あなたはデザインを実際に見に行く機会を、心がけて作っていますか?


「最近は、ちょっと、忙しくてそんな機会は少ないなあ。」
「見てみたい作品はあるんだけど、ちょっと遠くて、なかなか出かけられない。」


そうですね。わたしも実は、あなたと同じです。
実際に見に行きたくても、なかなか機会がありません。


でも、わたしは、よく出張を利用して、建物を見学に行くようにしています。
(もう時効ですから、白状しますが。)




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